愛犬家必見! 谷口ジローの「犬を飼う」感動の内容とは?
こんにちは、ドキシーボーイです。さて、皆さんは犬を題材にしたマンガなどは読まれますでしょうか?
もっとも、一口に「犬マンガ」といっても、その内容は様々ですよね。犬同士が言葉をしゃべるギャグに近いマンガもあれば、実際に飼っている犬との生活を、ほのぼのと描いたエッセイマンガなどもあります。
もちろん、愛犬家のはしくれと自負する筆者も、この犬マンガが大好きでよく色々と読んでいるのですが、初めて読んだときに衝撃を受けて、それ以来、何度も何度も折に触れて読み返すマンガがあります。
それは、何かと言いますと、谷口ジローさんの描かれた「犬を飼う」というマンガです。このマンガは、愛犬家ならきっと泣かずにはいられない感動のストーリーなので、一見の価値は絶対にありますよ!^^
という訳で、今回は、筆者一押しマンガ「犬を飼う」について、感動のストーリーの内容(あらすじ)についてご紹介させて頂きたいと思います。手に取りたくなる見どころ一杯の内容でお届けします! それではスタート!
このページの目次
そもそも「犬を飼う」の作者・谷口ジローってどんな人?
さて、まずはマンガ「犬を飼う」についてご紹介する前に、作者の谷口ジローさんについて、サラッとご紹介させて頂きたいと思います。
※以下パフィントンポスト日本版公式Twitterより引用【#谷口ジロー さん】 『#孤独のグルメ』作者が逝去 「フランスでは神のように讃えられていた」 https://t.co/VeB7J8L0Xx
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) February 12, 2017
谷口ジロー たにぐち ジロー 日本の漫画家谷口 ジローは、日本の漫画家。鳥取県鳥取市出身。 ウィキペディア
生年月日: 1947年8月14日
生まれ: 鳥取県 鳥取市
さて、彼は、きわめて繊細な絵柄プラス、大人向けの漫画を描くことで定評のある漫画家として知られています。
青年誌を中心にコツコツと活動されてきた方でしたから、”聞いたことが無い”という人も少なくないかもしれませんね。実は筆者も数年前まで知りませんでした。
ちなみに、筆者が初めて見た谷口さんの作品は、久住昌之さん原作の「孤独のグルメ」という作品です。
個人で輸入業を営んでいる主人公が、行く先々でご飯を食べるだけの、物語としては静かな作品にもかかわらず、その何気ない日々の描きこまれた景色の数々は、人が「生きる」ということの意味すら語り掛けているようでした。
この「孤独のグルメ」は、テレビ東京系で、松重豊さん主演によってドラマ化され、深夜に美味しそうな食べ物の映像を放映する、「飯テロ」の流行を巻き起こしました。
ちなみに、人気が人気を呼び、なんとシーズン5まで放送され、シーズン6の製作も決定しているとのことです。
また、夢枕獏さん原作の「神々の山嶺(いただき)」という作品は、阿部寛さんとV6の岡田准一さんの、ダブル主演映画「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」として実写化されています。
その人気は、日本国内よりもむしろ海外で高く、例えばハフィントンポスト紙は、「フランスでは神のように讃えられていた」と伝えています。
それと、2002年には「遥かな町へ」で、アングレーム国際漫画祭の最優秀脚本賞と優秀書店賞を、2010年には、ルッカ・コミック&ゲームスの「漫画の巨匠」賞を受賞し、2011年には、なんとフランスの芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章しています。
そして、2017年2月11日に、谷口さんは多くの名作をこの世に残して、惜しまれつつこの世を去りました。
「愛犬家必見! 「犬を飼う」の感動の内容は? 試し読みあり
※犬を飼う(1) 【電子書籍】[谷口ジロー]
さて、「犬を飼う」もまた、例にもれずファンの間では高い評価を集めている作品です。谷口さんはこの作品で、1992年に小学館漫画賞の審査員特別賞を受賞しています。
登場人物は、主人公の「私」とその「妻」、そして飼い犬の「タム」です。子どもの頃から犬を飼うのが夢だった「私」は、庭付き一戸建ての家を借りる際に、その夢を叶えます。
知り合いから譲られた生後2か月の子犬は、最初「妻」によって「タムタム」と名付けられましたが、成長するにつれて、いつしか「タム」と呼ばれるようになりました。
そして、すくすく成長するタムを中心に、夫婦の生活は回り始めます。タムの雄姿を描いたスケッチからは、夫婦のタムへの愛情が十二分に伝わってきます。子どものいない夫婦にとっては、タムはまさしく我が子のような存在だったのでしょう。
しかし、夫婦はやがて誰にも否定できない現実に直面することになります。それは「寿命」です。犬の寿命は人間のそれよりもずっと短く、タムもまた、夫婦より早く老いていくのです。
力が弱くなり、歩きにくくなり、やせ衰えていくタムを、夫婦は最後まで愛し抜くと決めます。その愛に包まれて、タムは最期の時を迎えます…。
このように、登場人物も少なく、あらすじもどちらかと言えばシンプルな作品ですが、残された命を振り絞って生きるタムと、それを見守る夫婦の姿が、谷口さんの筆さばきによって臨場感たっぷりに描かれています。
なので、この作品では、「命」とは何なのか?、生き物を飼うとはどういうことなのか?ということを、改めて考える機会を与えてくれます。
物静かな言葉の一つ一つが、身に染み込んでくるでしょう。(ちなみに、筆者は自分の愛犬のことを思い出して、つい涙がこぼれてしまいました。それくらいに胸が締め付けられます。)
なお、以下のページでは、前半部のみですが試し読みする事ができます。この量だけでも、谷口さんの画力が感じられることでしょう。
※犬を飼うと12の短編 (ビッグコミックススペシャル) コミック
谷口ジローのwiki情報や「犬を飼う」の内容の記事-終わりに-
さて今回は、谷口ジローさんの傑作「犬を飼う」について、彼のプロフィールや他の作品について、そして、愛犬家必見のあらすじなどについてご紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
筆者もそうですが、可愛い我が子(犬)と別れねばならない時のことを思うと、その寂しさに今から胸が張り裂けそうになりますし、できれば考えたくないですよね。
しかし、この作品はその宿命に敢然と挑戦し、勇気づけてくれます。愛犬が死を迎える時が来ても、この作品の夫婦と同じように、最後まで愛情をもって包み込んでやりたい、そんな風に強く決意させてくれることでしょう。
※最後に、今回の記事の締めとしまして、同様のテーマで東京都が製作した啓発動画、「犬を飼うってすてきですーか?」をご紹介したいと思います。
愛犬家には当たり前の内容かもしれませんが、たまには立ち止まって、もう一度自分の気持ちを確認してみるのはいかがでしょうか?(YouTube/Tokyoより)