警察犬になれる犬種は日本とアメリカでは違う? チワワは?
こんにちはマルPAPAです。さて、よく海外ドラマやニュースなどで、警察官の相棒として犯人の匂いを嗅ぎ分けて追跡したり、行方不明になった人の匂いを頼りに捜索したりして、活躍している警察犬を見ますが、この警察犬といえば、やはり早くてたくましい、ジャーマン・シェパードやドーベルマンのような大きな犬種を想像しますよね。
ちなみに、アメリカの映画などを見ていると、警察犬の事を「K9」と呼んでいるのをよく耳にしますが、これは犬を意味する「canine(ケイナイン)」が変化してこう呼ばれているそうですね。(暗号っぽくてカッコイイ!)
それと、このアメリカと言えば、日本よりも何かと物騒な事件が多いイメージですが、もしかしたら上述したシェパードやドーベルマンの他にも、警察犬になれる犬種のバリエーションがあるのかもしれません。
他にも、聞くところによると、世界最小と言われる小型犬のチワワが、なんと警察犬になったことがあるという気になる情報なども目にしました! これって本当なのでしょうか!?
という訳で今回は、この警察犬になれる犬種などについてを始めとして、その他にも、日本とアメリカの警察犬の違いなどについても、詳しく調べてみる事にしました!
このページの目次
日本で警察犬になれる犬種は? チワワもなれるの?
さて、まずは警察犬の犬種について見ていく前に、そもそも警察犬のお仕事とはどういったものなのかを知りましょう。その辺について理解を深めることで、どのような犬種が向いているのかが分かりそうですよね。
という訳で、早速ご紹介しますが、まず警察犬の仕事内容について調べてみた結果、主に5つの仕事をこなしているそうです。具体的には「行方不明者や遺体の捜索」、それと「臭気選別」や「足跡追及」、他にも「覚せい剤など違法薬物の捜索」や「拳銃の捜索」などが挙げられます。
ちなみに、臭気選別とは物証となる物の匂いを嗅いで、容疑者をあぶり出すことを言い、足跡追及とは、容疑者の匂いを嗅ぎ分けて、足跡を辿るということを指すそうです。どれも臭覚に優れた犬ならではのお仕事ですよね。
それと、警察犬には「直轄犬」と「嘱託犬(しょくたくけん)」の2種類があり、前者の直轄犬が警察が飼育管理をして訓練を行っているのに対し、嘱託犬は一般の方が育てた犬の中から、警察が行う審査会で選ばれた犬がなるそうです。
ちなみに、日本の警察犬ですが、実は意外なことに、直轄犬よりも嘱託犬の方が多いんだそうです。これは何故かと言いますと、警察犬を警察内で育てるよりも、広く一般から募集をすることで、費用を抑えることが出来るからなんだそうですね。
話を戻しまして、では早速ここから、本題の警察犬になれる犬種などについて見て行きましょう。まずは直轄犬ですが、日本警察犬協会が警察犬に指定しているのは、全部で7種類居るようです。
具体的な犬種を挙げますと、まずは「ジャーマン・シェパード」が挙げられます。(以下から全てフリー素材サイトpixabayより引用)
警察犬と言えばやはりこの犬種ですよね! 忠実でトレーニングしやすいことから、国内では一番登録数が多いんだそうです。
続いて2種類目は「ドーベルマン」です。
このドーベルマンといえば、なんとなく獰猛(どうもう)なイメージですが、実は賢くて従順であり、尚且つ非常に勇気がある犬種なんだそうです。なので、護身用として飼われている方も多いですよね!
そして、3種類目ですが、「エアデール・テリア」です。(すいませんこちらはモノクロのイラストになります。^^; 実際は茶色に背中の部分が黒っぽい感じです。)
こちらはテリアの中では一番大きく、「キングオブテリア」と呼ばれているそうですね。主にカワウソ猟を得意とし、作業能力に優れているということです。
さらに、4種類目は「コリー犬」です。
こちらは『名犬ラッシー』で有名になったエレガントな犬種としても有名ですね。演技が出来るほど賢く、尚且つ従順な犬種のようです。
続いて、5種類目が「ボクサー犬」です。
こちらはドイツで最初に導入された警察犬とも言われているそうですが、その名の通り、かつて牛との闘いで前足を高く上げたポーズが、ボクシングのファイティングポーズに似ていたことから、この犬種名が付いたそうです。(牛と闘うなんて勇敢ですね!)
そして、ラスト6種類目と7種類目ですが、こちらは「ラブラドール・レトリーバー」と「ゴールデン・レトリーバー」です。
※ラブラドール※ゴールデン
この二種類は結構外見的に似てますが、毛の長いほうがゴールデンです。ちなみに、どちらも撃った鳥を回収する鳥猟犬として優れた能力を発揮するということで、もちろん警察犬としても優秀だそうです。まぁ見るからに利口そうなので、納得ですね。
という訳で、以上これら7種類の犬が、日本警察の直轄犬として認められている犬種でしたが、では、チワワが警察犬になったというのは一体どういうことなのでしょうか?
その辺が気になったので調べてみたところ、どうやらこれは、嘱託犬として審査を通過し、見事警察犬に選ばれたということだったんですね! ちなみに、この嘱託犬の犬種は指定されていないそうで、警察犬としての能力が優れていれば、どのような犬種でもなれるようです。
具体的に言いますと、過去には指定犬種以外に、「ミニチュア・シュナウザー」や「ロングコートチワワ」、その他にも「柴犬」、「トイプードル」、「ミニチュア・ダックスフンド」などが、この警察犬になった事があるそうですよ!
この通り、直轄犬に比べてかなりサイズが小さいですが、これまでに活躍した嘱託犬たちは、大型犬では入れないような狭い隙間にも入れるとのことで、その特製を活かして様々な功績を挙げたそうですね^^
日本とアメリカでは警察犬になれる犬種が違う?
さて、続いて気になるのは、アメリカでは一体どのような犬種が警察犬になれるのか?と言うことです。日本よりも様々な種類の大型犬が居そうなイメージのアメリカですから、やはりこの警察犬になる犬種などについても違いがあるのでしょうか?
という訳で、早速その辺について調べてみたところ、どうやらアメリカの警察犬で最も多い犬種は、やはり日本と同じく「ジャーマン・シェパード」なんだそうです。まぁこの辺はやはりといえばやはりですね。
ですがその後が違いました。次いで2番目に多いのが「ベルジャン・マリノワ」という犬種で、3番目に多いのが「ダッチ・シェパード」という犬種でしたね。これらは、どちらも聞いた事が無い犬種ですが、やはり犬種の多いアメリカならではといったところでしょうか?
※ベルジャン・マリノワ
※以下Twitterよりダッチ・シェパードの参考画像入りツイートを引用
https://twitter.com/BC_Millan/status/489040277659607040
それと、この3犬種以外にも、アメリカでは「ロットワイラー」や「ドーベルマン」、「ブービエ・デ・フランダース」という犬種が活躍しているんだそうです。
※ロットワイラー
ん? 最後の「ブービエ・デ・フランダース」という犬種はなんだか聞き慣れないですが、実はあの『フランダースの犬』に登場するパトラッシュがこの犬種だそうです。
そう聞くと一気に親近感が沸きますが、まぁでも以下のように、全然パトラッシュとは似ていませんw 実際にはセントバーナードと和犬、それとこのブービエ・デ・フランダースをmixして構想されたのが、パトラッシュと言われているそうです。
※以下Twitterよりブービエ・デ・フランダースの参考画像入りツイートを引用
https://twitter.com/chop_ata/status/319352423401533440
また、日本と同様に「ラブラドール・レトリーバー」も警察犬として活躍していますし、「魔法の嗅覚」の異名を持つ「ブラッド・ハウンド」などもK9に含まれるそうです。
※以下Twitterよりブラッド・ハウンドの参考画像入りツイートを引用
https://twitter.com/hanako868645/status/731037459811688448
という訳で、以上これらがアメリカの警察犬の犬種でしたが、このように日本と同じ犬種も居ましたが、やはり違う犬種などもいましたね。
いずれにしても、匂いを嗅ぐという仕事内容からか、長頭の犬種が直轄犬に多いという事が分かりました。(だからピッドブルなどが入っていないのかもしれません。)
警察犬になれる犬種についての記事‐終わりに‐
さて今回は、警察犬の犬種について、指定犬種やこれまでになったことのある犬種に加えて、アメリカとの違いなどについても調べて書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
日本ではチワワもそうですが、我らがミニチュア・ダックスフンドも、この警察犬として活躍しているのは嬉しいですね! (アメリカはどうなんでしょう? 嘱託犬システムがあるのかなど、今度その辺についても調べてみたいと思います。)
話を戻しまして、このようにもしかすると皆さんの愛犬も、訓練次第では警察犬になる可能性もあるかもしれません! ちなみに、訓練中は離れることになるので寂しいですが、愛犬の新たな可能性を発見出来るチャンスかもしれませんので、気になる方は一度審査に応募してみても良いかもしれませんね。^^
それでは最後に、嘱託警察犬として見事選ばれた、トイプードルの「アンズ」君の嘱託式の動画を発見しましたので、そちらをご紹介してこの記事を締めたいと思います。強そうな犬達の中で、アンズ君だけなんだか可愛いですw(Youtube/茨城新聞チャンネルより)