犬の臭覚の測定は距離じゃない!? 自由研究にお勧めの実験方法!
こんにちはドキシーボーイです。さて、警察犬などが活躍していることから、犬の嗅覚が優れていることは、皆さん周知の事実かと思います。ですが、具体的には人間の何倍くらいの匂いを嗅ぎ分けることが出来るのでしょうか?
それを確かめるべく、今回は犬の臭覚について詳しく調べてみることにしました。また、せっかく犬を飼っているなら、実際に愛犬を使ってどこまで嗅ぐことが出来るのか実験もしてみたいですよね!
あとは、これから学生の皆さんは夏休みシーズン到来と言うことで、自由研究に頭を悩ませる方も多いかと思います。そこで今回は、犬の臭覚を使ったオススメの実験などについても、詳しくご紹介させて頂きたいと思います!
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犬の臭覚の測定は距離じゃない!? 人間の何倍なの?
さて、早速犬の嗅覚についてですが、ズバリ人間の1000倍~1億倍と言われているそうです。これは、犬の種類や匂いの対象となるものによって異なるのでこれだけの幅があるということなのですが、いずれにしても私たちには想像がつかないくらい優れているということですよね。
また、どうしてこのような違いがあるかと言うと、臭いを脳へ伝える嗅上皮(きゅうじょうひ)という粘膜の層が、人間には1円玉程度の大きさしかないのに対して、犬は千円札以上の大きさがあり、その大きさの差は50倍以上もあるからだそうです。
ちなみに、犬の中でもパグやブルドッグのような短頭犬種よりも、一般的にジャーマン・シェパードやドーベルマンのような長頭犬種の方が嗅覚が優れているそうです。(中でも、ブラッドハウンドという犬種が一番のようです。)
話を戻しまして、人間より犬の方が嗅覚が優れているというと、人間は1km先の匂いまでしか嗅げないけど、犬は100km先まで嗅ぐことが出来る…というように、距離をイメージしてしまいがちですが、どうやらそうではないようです。
実はこれ、人間の1億倍の濃度まで嗅ぎ分けることが出来るということで、例えば私たちがカレーの匂いを嗅いだとすると、犬はその中に入っているスパイスや具の匂いまで嗅ぎ分けることが出来るということなんだそうです。(スゴイ!(゚Д゚;))
ちなみにこれは、犬が「物体に残った匂いを嗅ぐ」という方法と、「空気中にある分子の匂いを嗅ぐ」という2種類の機能を使って嗅ぐことが出来るからなんだそうです。(確かに人間は分子の匂いを嗅ぎ分けるなんて出来ないですよね。)
また、犬には人間にはない「匂いを記憶するための脳」があるらしいのです! なので、人間の場合は覚えていてもせいぜい10分~1時間程度ですが、犬は臭いを長期に渡って記憶することが出来て、尚且つ必要な時に思い出せるので、警察犬などにもなれるという訳ですね。(本当にスゴイ!(゚Д゚;))
自由研究はこれで決まり! 犬の嗅覚を実験してみよう!
さて、小学生のお子さんがいらっしゃる方などは、もうすぐ夏休みという事で、一緒に「次の自由研究は何をしようね~」など考えられている方も中にはいると思います。
で、そんな方におススメなんですが、ズバリ「犬の嗅覚の実験」なんていかがでしょうか? ということで、早速自由研究のテーマに合致しそうな匂いの実験などについて、色々と詳しく調べてみました。
まず一つ目は、「短頭犬種と長頭犬種の”鼻効き”」の比較実験です。こちらは、短頭犬種と長頭犬種の2種類の犬を使って実験をします。
ちなみに、実際に2種類のワンちゃんを飼っていなくても、犬を飼っている友達と共同でやったり、最近ではレンタル犬などもありますので、そちらを利用されてみても良いかもしれません。
話を戻しまして、まずは「おやつなどご褒美となるもの」と、「中身が見えない箱」を3つほど用意しましょう。そこから、早速実験スタートです。
まず3つの箱の中に1つだけおやつを入れて、その箱を当てられるか一頭ずつ実験して行きます。そして、当てたらどんどん入れるおやつの大きさを小さくして、それぞれどこまで小さな物まで当てることが出来るか調べてみましょう。
ちなみに、この時条件が全く同じくなるように、手でちぎるのではなく、包丁やはさみと定規を使い、しっかりと大きさを測りながら実験を行います。(そうすることで公平性を保てるかと思います。)
そして、見事当てた場合には、その都度その都度ご褒美としておやつを食べさせてあげましょう。そして、これらの結果を紙にまとめれば実験終了です!
時間的には数時間で終わると思いますので、万が一最終日までやっていなかった場合でも間に合うかと思いますw(もちろん、早め早めにやる事に越した事はありませんが…w)
続いてもう一つは、「犬は視覚と嗅覚どちらを使って人を認識しているか?」という実験です。こちらの実験は、犬と飼い主とその他2人の人(家族以外の人)に協力してもらいましょう。
ちなみに、用意するものは、「顔が覆えるマスクなど2つ」と、「同じ服2つ(学校指定ジャージや制服などでもOK)」です。それと、一つの部屋に対して、ドアが二つある場所で実験を行ってください。
ではスタートです。まず家族以外の人の一人にはずっと部屋に居てもらい、犬の様子を観察してもらってください。そして、飼い主ともう一人の知人がそれぞれいつも通りの恰好で部屋に入り、少しの間歩いたら、別々のドアから出てください。
その後、ワンちゃんに後を追っかけさせますが、この時、観察係の知人には、犬がどちらのドアへ向かっていったかを確認してもらってください。おそらく飼い主側のドアへ向かうかと思われます。
そして、今度は制服やジャージなどの同じ服を着て、尚且つ顔が見えないようにマスクなどをして、先ほどと同じように、部屋に入る→歩く→出ていくということを試してみてください。
これで、もしもマスクをしている状態でも飼い主が出て行ったドアに駆け寄るようであれば、犬は視覚ではなく嗅覚で飼い主を判断しているという実験結果となります。これは結構面白そうですね!^^
犬の嗅覚やその自由研究についての記事‐終わりに‐
さて今回は、犬の嗅覚について、”人間の何倍なのか?”ということや、夏休みに使えそうな自由研究の実験などについても調べてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
犬の鼻が距離ではなくて濃度を測っていたというのはビックリでしたね。それと、実験についてはもう少し良い方法があるかもしれませんので、これを機にご自分で調べられても良いかもしれません。^^
それでは最後に、家の中で鼻を使っておやつの在処を探す犬の動画を発見しましたので、そちらをご紹介してこの記事を締めたいと思います。こんな実験も良いかもしれませんね!(Youtube/今日のワンコチャンネルより)