セラピードッグになる条件や向いているの犬種とは?
こんにちは、ドキシーボーイです。さて皆さんは、「セラピードッグ」って聞いた事はありますか? このセラピードッグとは、介護施設にいる老人や病院の患者さんなどに、癒しを与える為の犬の事を指してそう呼ばれるそうですが、なんでも、高齢化が進む社会の中で、今後益々活躍が期待されている存在なんだそうですよ。
たしかに、犬を飼っている人ならよく分かると思うのですが、犬ってただ触れているだけでも気持ちが落ち着いたりしますもんね。^^
ちなみに、このセラピードッグになる事自体に、国家資格が必要という訳では無いようですが、それでもやはり訪問先で吠えたり噛んだりしてはいけませんから、民間の団体が主催する訓練や試験を受ける必要があるそうです。
具体的には、基本的な躾がしっかりとされているという事はもちろんですが、セラピードッグとしての訓練や認定検査などを受け、更にそこから、団体が主催する試験を受けて合格しないと駄目なんだそうですよ。
う~ん、なるほど。警察犬などと同じで、厳しい訓練を受けた後に試験を受けて、更にそこで合格してからセラピー犬として認められるという訳なんですね。そう考えると何だか凄いです。
ですが、そういった厳しい訓練を受けてでも、”自分の飼っている犬が誰かの役に立てたら良いな”と考え、愛犬にセラピードッグの訓練を受けさせる飼い主さんも結構いらっしゃるそうです。う~ん、益々気になりますね~。
という訳で今回は、このセラピードッグの仕事内容や役割についてを始めとして、その他にも、セラピードッグになるための条件や向いている犬種などについて、詳しく調べてみることにしました!
このページの目次
セラピードッグの仕事内容は? 名犬チロリの感動秘話?
さて、さっそく、このセラピードッグの仕事内容や役割などについて、詳しく調べてみることにしました。
まず、セラピードッグの仕事内容としては、冒頭でお伝えした通り、人々に癒しや安らぎを与えることです。具体的には、高齢者施設や障がい者施設、更には児童施設などに訪問して、そこで人々と触れ合います。
さらに、最近では被災地への訪問なども行っているそうですよ。心身的にショックを受けた方や、ストレスが溜まりやすい環境にいる人達に、癒しを与える役割を果たしているんだそうです。
という訳で、最近ではこのような活動を通して、セラピードッグが一般的に認知されるようになって来たそうですが、日本で一番最初にセラピードッグとして認定された犬ってご存知ですか? その犬とは、ズバリ「チロリ」と言うそうです。
※名犬チロリ [大木トオル]
このチロリですが、元々は捨て犬で、しかも後ろ足に障害を持っているという状態でした。成犬であったことから中々飼い手も見つからず、殺処分直前だったそうです。しかし、そこからセラピードッグの訓練を受けることになり、通常は2年以上かかる訓練を、なんと半年でクリアして日本初のセラピードッグに認定されました。
その後チロリは、約12万人もの人に笑顔や癒しを与えた訳ですが、中には「(チロリを)撫でてあげたい!」という気持ちで、手の障害を乗り越えた患者さんなどもいたそうですよ。そう考えると、やはりセラピードッグの役割は大きいですよね。
また、現在でもチロリのように捨てられた犬が、セラピードッグとして訓練を受けて活躍しているそうです。(ちなみに、このチロリの物語は、絵本にもなって多くの子供たちに読まれています。興味のある方はぜひご覧になってみて下さい。)
※がんばれ!名犬チロリ [おおきとおる]
セラピードッグになる為の条件や向いている犬種とは?
では、名犬チロリのように、数多くの人々に癒しや元気を与えられるようなセラピードッグになる為の条件とは一体何でしょうか? 冒頭で厳しい訓練を受けて、尚且つ試験に合格しなくてはならないという所まで分かりましたが、その詳細についても知りたいですよね。
という訳で、早速この辺についても気になったので調べて見たところ、どうやらセラピー犬として活躍する為には、まずはとにもかくにも試験に合格する為に、しっかりと訓練しないといけないようです。
具体的には、トイレや無駄吠えをしないなどの基本的なしつけを事前にきっちりと身につけておき、更に”待て”の時間を伸ばしたり、人間の指示に全て従えるようにする練習をします。そしてその他にも、セラピードッグ特有の、人間とのアイコンタクトをする為のスキルなども磨くそうですね。
そして、その訓練が終わって初めて試験にチャレンジ出来るようになる訳ですが、セラピー犬になる為の受験資格は、以外にも「ワクチンを接種している8ヶ月以上の犬なら問題無い」とのことです。ですから、”犬種によってセラピードッグになれない”という制限があると訳では無いようですね。
それでも、全ての犬がセラピードッグになれるという訳ではなく、少し訓練をして見てからセラピードッグとしての適性を確認し、そこで問題なければそのまま訓練を続けるといった感じのようです。
つまりは、犬種うんぬんではなく、ワンちゃん個々の素質があるのかどうかという事ですね。ですから、必然的に向いている犬種がどうとかいう話では無いということになります。(チロリのように、人に寄り添う優しい気持ちがあり、尚且つ穏やかな気性で人を怖がらないワンちゃんであれば大丈夫なのではないでしょうか?)
ちなみに、セラピードッグ試験に挑戦する為に、そもそも適性があるかどうかを検査してくれる団体などもあるようですね。具体的には、「神戸セラピードッグ協会」という所で、適性検査を実施しているそうす。以下にリンク先をご紹介しておきますね。
- ・神戸セラピードッグ協会公式サイト
次に、セラピードッグの試験の詳細についてですが、具体的には「日本アニマルセラピードッグ協会」という所が管理主催しているようで、正式名称は「セラピードッグ認定試験」と言うそうです。詳しい受験資格や試験内容は以下のような感じになっています。
受験資格
生後8ヶ月以上の犬
性別問わず
ワクチン接種が済んでいること
トイレの躾が出来ていること合格の目安
誰にでもなつくこと
他の犬と仲良くできること
座れ・待てが出来ること(出来れば伏せも)
無駄吠えが無いこと
飛びつかないこと実技
実施時間 約30分費用(税抜)
受験料5,000円
(追試は1回8,000円)登録料25,000円
合計30,000円認定犬用ドッグタグ
大型犬用 4,500円
中小型犬用 3,500円認定証
NPO法人日本アニマルセラピー協会よりセラピードッグ認定書を発行します。
なるほど~、実技試験が30分ということは、結構色々な面が見られる感じなんですね。(費用も受験料だけでも5,000円しますから、中途半端な気持ちでは受けられませんね。)
ちなみに、実際のセラピードッグ認定試験の様子は以下のような感じです。(Youtube/yumechicalindaさんのチャンネルより)
う~む、試験というから、もっとピリピリした雰囲気かなと思っていましたが、意外にリラックスした雰囲気の中で行われるんですね。安心しました。^^
セラピー犬(セラピードッグ)についての記事-おわりに-
さて今回は、病院や介護施設などを始めとして、更に被災地などに訪問して、人々に癒しと安らぎを与えるセラピードッグについて色々と調べて書いてみましたが、いかがでしたか?
このように、このセラピードッグになる為には、飼い主さんも今まで通りに愛犬と接するという事自体が難しくなりますが、でも誰かの役に立つと考えると、とても嬉しいことですよね。
という訳で、少しでもご自分のワンコを”セラピードッグとして活動させたい!”と思っていらっしゃる飼い主さんなどは、まずはセラピードッグの適性検査に向けて、訓練を始められてみてはいかがでしょうか?
では最後に、セラピードッグの一日に密着した動画を発見しましたので、こちらをご紹介してこの記事の締めとさせていただきます。セラピー犬の重要性がよく分かる動画ですよ。ぜひご覧下さい。(Youtube/ドッグセラピー普及協会公式チャンネルより)