室内犬の寝床の作り方は? 夏と冬はそれぞれどうする?


 

 こんにちは、ドキシーボーイです。さて、最近ネット上を見ていると、「犬を飼い始めた」という方の書き込みなどが結構増えてきたように感じます。それもそのはず、一時期のペットブームは去ったと言えど、それでも全国の総世帯数の約14%の割合で犬を飼っているそうですね。(ペットフード協会調べ)

 

 う~ん、なるほど。単純計算でも100世帯中14世帯が犬を飼っていることになりますから、結構な数ですね。それに、昨年の飼育意向率などを見ても23%を越えているようですから、やはりこれからも多少の変動こそあれども、犬の人気は衰えることは無いでしょう。

 

 ちなみに、今回なぜ犬の寝床についての記事を書こうかと思ったかと言いますと、室内犬の寝床の作り方に関するキーワードをいくつか目にしたからです。飼い始めの皆さんなど疑問を感じて検索されているのでしょうね。

 

 という訳で今回は、そもそも室内犬は何故ケージで寝る必要があるのか?という部分やケージを置く場所について、それとその他にも、室内犬の基本的な寝床の作り方や、夏用冬用の寝床の作り方について、詳しく書いて行きたいと思います。

 

 犬の飼育歴30年の筆者が書くので、ちょっとは参考になると思いますよ! ぜひ最後まで御覧ください! ではスタート!

 

このページの目次

そもそも室内犬は何故ケージで寝る必要があるの?


 

 さて、そもそも室内犬は何故ケージで寝る必要があるのか?という部分について、まずは見て行きましょう。この記事を読まれている方の中には、”室内犬なんだから好きなところで寝させればいいじゃん”という方や、”夜一人でケージに入れておくと、キューンと鳴いて可哀想なんだけど…?”という方などもいらっしゃるかと思います。

 

 確かに、犬がその時々で選んだ場所が落ち着いて寝れる場所のような気もしますし、夜泣きなどを聞くと可哀想な気もしますよね。ですが、逆にそれが犬にとって可哀想な事なんです。これは何故かと言いますと、人間にとって寝室があってベッドがあるように、犬にも落ち着いて寝れる場所が必要だからなんです。

 

 どういう事かと言うと、犬は元来縄張り意識の強い動物であり、尚且つ暗く狭い巣穴を好む傾向にあるので、あまり広々とした空間だと落ち着いて寝れません。なので、基本的に寝る時はケージに入れたりする必要があるんですね。

 

 分かりやすく言うと、犬の祖先であるオオカミを思い浮かべて下さい。彼らは我々人間の前にはほとんど姿を表しませんから、当然広い大草原の中で寝たりなどもしません。これは何故かと言いますと、そんなだだっ広い場所で寝る=命を狙われる危険性があるからです。

 

 そうなると、当然落ち着いて寝るなんてことは出来ませんね。だからこそ、普段から暗く狭い巣穴に身を隠して生活していて、狩りの時にだけ外に出るのです。なので、当然その血を引く犬も、そういった習性があるんですね。

 

 そんな事もあり、「狭い場所=周りを気にせずに落ち着ける空間」という風に犬は捉えているのです。これがもしも、毎日寝場所が行き当たりばったりでコロコロ変わったりすると、それだけでストレスになります。

 

 ちなみに、こんな事を言うと、中には”そうは言ってもやっぱりケージに入れるとキューンと鳴かれるんだけど”という方もいらっしゃるかと思います。

 

 ですが、そこはしつけの一環として、最低限夜の間だけでもケージの中で寝かせるようにしましょう。(それか、毎日散歩して適度に運動させてから寝かせると良いでしょうね。) そうすると、犬もやがて諦めて寝るようになりますので、結果双方にとって良い環境となります。

 

 そればかりか、その他の問題行動が減ったという話や、言うことを聞いてくれるようになったという話なども聞きますので、結果プラスになることの方が多いのです。(寧ろマイナス面を探すほうが難しいですね。)

 

 ちなみに、犬は大体1日平均12時間~18時間寝ると言われています。(成犬が12時間で、子犬や老犬が約18時間。) このように、一日の大半を寝て過ごすので、寝る場所や寝床がいかに大切なのかがよく分かりますね。

 

 それと、その他に皆さんが気になる事として、「飼い主と犬が一緒に寝てもいいか?」という部分ですが、これについても上記に当てはめると☓です。人間と犬は別々に寝た方が良いです。それに、どの犬も基本的に自分が上に立ちたいとは思っていないのです。

 

 これはどういう事かと言いますと、犬は常にリーダーを求めているんですね。なので、犬から見て飼い主が信頼のおける群れのリーダーであり、そのリーダーのいうことは絶対であるという関係を作らなくてはならないのです。

 

 だからこそ、寝床は一緒にしない方がいいんですね。飼い主が常日頃からパック(群れ)のリーダーであるという部分は、常に念頭に置いて置きましょう。


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室内犬のケージの場所は? 基本的な寝床の作り方は?

 

 さて次に、実際に犬の寝床を作る際に気になる事として、「どのような場所にケージを置くべきか?」や「寝床の作り方はどのようにすれば良いか?」など気になる部分は沢山ありますが、そもそも犬の祖先であるオオカミは、群れで行動して群れで休む生き物であるという事を考えて下さい。

 

 ということは、当然ながら寝る時も仲間達と一緒なんですね。そして、目が覚めた時でも、その仲間達はすぐ近くにいたということになります。となると、オオカミの血を引く犬も、そういった習性を引き継いでいるということになりますね。

 

 ちなみに、オオカミという生き物は、太古の昔から狭い巣穴で仲間と身を寄せ合って寝ていた生き物なんですが、では犬の場合はどうでしょう? これを自然界から人間界に置き換えて考えて見て下さい。となると、答えはズバリ「寝室」ですね。

 

 要するに、飼い主と犬を一つのパック(集団)として捉え、その集団内で安心して寝れる場所を作ってあげれば良いのです。具体的には、子供達の寝室でも良いですが、出来れば群れのボスであるお父さんやお母さんなどがいる部屋などが良いでしょうね。

 

 そこにケージ(寝床)を置いてあげると、犬も落ち着いて眠ることが出来ます。(それに、夜に突然の来客などがあっても、寝室に寝床を作ってあげていれば、犬は気にせずにゆっくりと安心して寝れますよね。)

 

 話を戻しまして、次に室内犬の基本的な寝床の作り方ですが、まずクッションのサイズですが、身体がはみ出てしまうような小さな物ではいけません。なので、大きさ的には丸まって寝る時に身体がスッポリ入る位が良いでしょう。

 

 ということは、そもそもケージが狭すぎても駄目なんですね。具体的には、トイレトレイとカドラーなどを分けて設置出来る位のスペースは最低限必要ですので、同じサイズの犬が2匹入っても苦では無い位の大きさのケージにしましょう。

 

 あとは、万年床のように長い間使用したカチカチの布団のような感触の物では気の毒ですから、やはりちょっと柔らかめの物を選ぶようにすると良いでしょうね。(犬専用のカドラーなどを使うと良いでしょう。)

 

 そして、慣れない内は犬が落ち着くように、飼い主が昔使っていた毛布などを敷いてあげると、その匂いで落ち着いて寝れくれると思います。あとは、犬は暗い場所を好みますので、ケージの周りは毛布を覆い被せるようにしましょう。それか、ケージの中にクレートを置くと良いですね。

 

 また、寝床はいつも清潔にしておくことが大切です。ノミやダニの温床とならないように、洗濯はこまめにするようにしましょう。(なので、できれば犬のベッドは、洗い替えできるように、最低2つ位はあると良いと思います。)以下参考動画です。

 

(Youtube/iShoot.jp公式チャンネルより)

子犬の留守番はケージ(ゲージ)がいいの? 何時間だとストレス?

 

(Youtube/petiotube公式チャンネルより)


ペティオ (Petio) トイレのしつけが出来る ドッグルームサークル ブラウン レギュラー 本体

 

[室内犬] 夏と冬それぞれの具体的な寝床の作り方は?


 

 さて、ここまでで、犬を夜一人でケージに寝させる事の大切さや、寝床の場所や作り方などが分かってきましたので、ここでは夏や冬など、季節による寝床の作り方などを見てみましょう。

 

 という訳で、まずは夏の寝床の作り方ですが、この夏と言えばやはり暑いので、なるべくその暑さを考えて寝床を作る事が必要になってきます。具体的には、犬のベッドにひんやりマットなどを置くと良いでしょうね。そうすると、犬が熱中症になってしまう事を防げますし、尚且つストレスを感じること無く眠る事が出来ると思います。

 

 ちなみにですが、このひんやりマットは、ホームセンターやペットショップなどで売っています。あとは、通販などでも販売されていますね。(例えば以下のような物です。)


クールジェルマット Sサイズ 30×44 ペット用

 

 それと、6月~9月位までは高温多湿な環境が続きますので、なるべく寝かせる際はエアコンなどを点けてあげるようにしましょう。電気代など気になるところではありますが、夏場は人間でも熱中症で死者が出たりする位ですから、身体の小さな犬の事を考えて、快適な環境づくりに努めて下さい。

 

 ちなみに、気になる設定温度ですが、こちら24℃~26℃位が良いでしょう。犬は被毛で覆われていますので、人間が寝る際に設定する温度よりも、ちょっと低めが良いでしょうね。

 

 注意点として、いくら熱いからと言っても、エアコンのある部屋などでは、なるべく犬に(ケージに)直接冷風が当たらないようにしてください。風邪を引いちゃいます。

 

 話を戻しまして、次に冬の寝床の作り方ですが、まず中には”冬は室内が温かいから冬用の寝床はいらないだろう”という方もいらっしゃるかと思います。

 

 ですが、シングルコートの犬種や個体ごとに寒さに弱い子がいますし、尚且つ冬は免疫力が低下したりしやすいので、意外に風邪を引きやすいのです。そうなるとウィルス感染して、重症になりかねません。だからこそ、なるべく暖かくしてあげる必要があるんですね。

 

 という訳で、具体的にはまず、犬の寝床内(カドラー)にペット用のヒーターマットなどを置くと良いでしょう。これだと犬もポカポカ暖かいですから寒さを感じませんね。

 

 ちなみに、以下がペット用のヒーターマットになります。サイズ的にはSサイズ位の方が、カドラー内の一部に置けて良いでしょう。(熱くて逃げ場が無い!なんてことにもなりません。) それに、犬がコンセントを噛じっても大丈夫なように、ちょっと厚めになっているので安心ですね。


ウォームヒーターマット Sサイズ

 

 また、ペット用の湯たんぽなどもありますので、こちらも利用してみるのも良いかと思います。外出時にも使えて便利ですよ。


レンジでチンしてぽっかぽか/ドギーマン/湯たんぽ

 

 それと、冬という時期を考えて、保温性を高めるという意味で、カドラーやベッドの形を変えてみるのもいいかも知れませんね。屋根付きの物とかドーム型の物とかは、保温効果が高く中が温かくなるのでオススメです。


アイリスオーヤマ/あったかペットハウス Lサイズ

 

 その他、ケージの周りを普段よりも厚めの毛布で囲ったりしてあげるのも良いでしょう。いずれにしても、普段よりも暖かくなるような環境づくりに務めてくださいね。

 

 暖房のある部屋などでは、出来れば暖房は付けてあげると良いですが、外出時などは設定温度を低めにして下さい。これは何故かと言いますと、暑すぎて犬が体調を崩す恐れがあるからですね。最悪死に至る可能性もあるので注意して下さい。

 

室内犬のケージの場所や寝床の作り方の記事-終わりに-

 

 さて今回は、室内犬のケージの場所や基本的な寝床の作り方を始めとして、その他にも、夏と冬それぞれの寝床の作り方についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 このように、室内で飼う犬の寝床の環境作りがいかに大切か、お分かり頂けたかと思います。本当の意味で犬がリラックス出来る場所が必要なんですね。是非今回の記事を参考にして見てください。

 

 という訳で、本日の記事は以上となりますが、最後に犬と猫が寝床を取り合う面白い動画を発見しましたので、息抜きにこちらを見てみて下さい! 結局、なぜか猫の方が強いんですよねw(気になる動画はこちらからどうぞ。)

 

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 数人のライターが「ドキシーボーイ」と「ドキシーガール」を名乗り、このブログの管理人である"マルPAPA"の情報発信のお手伝いとして、犬関連の豆知識やお役立ち情報(主にダックスフンド)、最新の犬トレンド情報やイベント情報などを、交互に寄稿しています! (最後に、読者の方が読みやすいように、編集スタッフが文章と構成を統一化してからアップロードしています。)
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