犬のマイクロチップの値段は? GPSで居場所を検索できるの?
こんにちは、ドキシーボーイです。さて先日、沖縄県で闘犬が逃げ出して行方不明になったという事件がありました。その闘犬が無事かどうかも心配でしたが、もし人が集まる場所にその犬が現れたらと考えるちょっと怖いですね。
結果的には、その闘犬は無事飼い主によって保護されたということでしたが、やはりペットが逃げたりしても、飼い主の元に戻ってくるような対策は必要だと感じました。実は、イギリスでは犬が逃げたり盗難にあったりしても、所在地が分かるようにマイクロチップを埋め込む事が義務化されているそうですね。
具体的には、2016年の4月から、法律によって生後8週間以上の犬にはマイクロチップを埋め込む決まりになっていて、この義務を怠ると、罰金として500ポンド(約6.5万円)を支払わなければならないそうです。
さらに、このように犬にマイクロチップを埋め込むことを、日本でも義務化される可能性が出てきました。(現時点では、動物愛護管理法で”取り付けるべき”とだけされているようですね。)
そこで今回は、犬にマイクロチップを埋め込むことで、一体どのようなメリットやデメリットがあるのか?を始めとして、更にGPSの位置情報で所在地を検索できるのかや、値段などについて調べてみましたので、そちらについて今から詳しくご紹介させて頂きます。
このページの目次
マイクロチップとは!? どの様なメリットやデメリットがあるの?
では、さっそく、犬の体につけるマイクロチップの情報について調べてみました。まず、”なぜマイクロチップを犬に装着する必要があるのか”についてですが、冒頭でお伝えしたように、迷子になった時の保護のためです。
具体的には、迷子になったペットが、保健所や動物病院などで保護された時に、その動物に埋め込まれているマイクロチップからデータを読み取ることで、飼い主などを特定することができるようになるのです。これがメリットですね。
そんなマイクロチップですが、やはり飼い主が気にするのは、愛犬の健康に悪影響があるかどうかだと思います。要するにデメリット面ですね。ちなみに、マイクロチップの大きさは、長さが約10mmで直径が約2mmです。だいたい大きとしては、米粒よりちょい大きい位ですね。
※以下参考画像入りツイートをTwitterより引用
マイクロチップについて https://t.co/abvQn1z2vY pic.twitter.com/WS4hoikqpC
— 【お犬のお散歩のプロ】かわいやよい (@sitterkawai) July 31, 2016
これほど小さいものですから、基本的に動物の健康に影響は殆ど無いと考えられています。実際に、これまで何千万件も動物にマイクロチップが埋め込まれてきましたが、健康に悪影響があったのは2、3件ということですから安全性は高そうですね。
さらに、動物の健康面以外でも、マイクロチップについて調べてみると、”マイクロチップを埋め込む時に犬が痛そう!”、”可哀想だ”という飼い主さんの声が上がっていました。
そこで、マイクロチップを動物の体に埋め込む方法を検索してみると、どうやら上記ツイート画像のような、「インジェクター」という注射器の様な物で挿入するみたいです。(Youtube/Saki Ibukiさんのチャンネルより)
こちらは、インジェクターの装置の紹介とマイクロチップの挿入の動画ですが、確かにちょっと痛そうに見えます。ですが、獣医師さんの話によると、痛みなどは注射と殆ど同じようなものだということです。なので、麻酔なんかも特に必要ないそうですよ。
マイクロチップはGPS機能とかあるの? 居場所は検索できるの?
さて、犬のマイクロチップについて調べてみると、何やら「GPS」という気になるキーワードが出てきました。これを見た私は、”マイクロチップにGPS機能もついているのかな?”と気になったので、こちらについても調べてみました。
で、その調べた結果ですが、結論から言うと、犬用のマイクロチップでGPS機能がついている物は無いようです。そもそも、このGPS機能は、安定的な電波の確保と多くのバッテリーが必要なので、犬の体内に埋め込むような小型のマイクロチップには向かないそうです。
ですから、愛犬の体内にマイクロチップを埋めたからといって、GPSによっていつでも居場所が分かるわけではありません。あくまでも、迷子になった場合に、その動物達を保護した保健所などが専用のリーダーでマイクロチップの情報を読み取り、そのデータを元に飼い主側に連絡が行くというのが通常の流れのようですね。
なるほど~、マイクロチップはあくまでも迷子札のような役割なんですね。ちなみに、マイクロチップとGPSの関連性について調べていたところ、どうやら首輪に関してはそういった機能がある物があるそうですよ。
しかし、その首輪が重くなってしまうことや、バッテリーを充電しないといけないこと、さらには位置情報を細かく知ることが難しいこともあって、あまり普及はしていないみたいですね。
このような問題をクリアした首輪が開発されると、GPS機能も一般的に普及して、もっと迷子の犬などが減っていくことでしょう。※現時点では以下のような物が販売されているようです。大型犬とかなら問題無さそうな大きさですね。
※PURIT/犬・猫ペット首輪/GPSトラッカー
マイクロチップの埋め込みはやはり動物病院で行うの? 値段は?
さて次は、このマイクロチップを犬の身体に埋め込む際の、取り付けられる施設や費用などについての情報を確認していきましょう。
まず最初に、マイクロチップを取り付けられる施設についてですが、こちらはやはり動物病院で獣医さんが行うそうです。もちろん、すべての動物病院でマイクロチップを埋め込む事が出来るという訳ではありませんので、事前に近くの動物病院などに直接問い合わせをしてみたりして下さい。
それか、マイクロチップの登録病院の検索を行える以下のようなサイトを発見しましたので、リンク先から検索して見て下さい。
話を戻しまして、次にマイクロチップを入れる際の費用についてですが、こちらは大体3,500円~5,500円くらいが相場となっているようです。(もちろん、動物病院によって金額は異なります。) それに加えて、飼い主の住所などを登録する登録料が1,000円ほどかかるそうです。
なるほど、だいたい犬の予防接種と同じくらいの金額ですね。でも、一度埋め込んでしまうとそれ以降の費用はかからないので、手頃にできるという印象です。
犬のマイクロチップのあれこれについての記事-おわりに-
さて今回は、犬のマイクロチップのメリットやデメリットなどを始めとした機能や安全性について、さらには、埋め込む際の値段などについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
個人的には、動物にマイクロチップを埋め込むこと自体に最初は驚きがありましたね。ですが、その安全性などについて調べて行く内に、動物の健康に殆ど悪影響が無いことや、費用的な負担も少ないことが分かりました。
そして何よりも、災害時などの「もしもの時」に愛犬と離れてしまっても、その愛犬が戻ってくる可能性が高くなることを考えると、やはり装着するべきかなと感じましたね。なので、画面の前の皆さんも、もしもの際を考えて、一度取り付けを検討されて見てはいかがでしょうか?
※以下参考画像入りツイートをTwitterより引用
犬猫にマイクロチップを装着していますか?旅先で動物がいなくなる事故は増えています。首輪や狂犬病の鑑札を付けておくのもよいですが、マイクロチップは犬猫が災害や盗難にあっても、変更する事が出来ない個体認証システムです。将来は顔認証も出てくるでしょうが現在はマイクロチップが有効です。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) August 20, 2016
https://twitter.com/rinvalley1958/status/767156422614261760
【入れてて良かった】誘拐された犬、マイクロチップのおかげで無事に家族の元へ https://t.co/SGZVdS8WX6
— 獣医師広報板 (@mukumuku_vets) August 24, 2016
という訳で、今回の記事は以上となりますが、最後にマイクロチップの説明や、リーダーを使って情報の読み取りなどを行っている動画を発見しましたので、そちら紹介して今回の締めとさせて頂きます。マイクロチップで体温なども測る事が出来るんですね~! ぜひご覧下さい。(Youtube/ノア動物病院チャンネルより)