狂犬病の予防注射と混合ワクチンの違いは? 同時に接種出来る?
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こんにちは、マルPAPAです。さて先日、テレビ番組で狂犬病についての特集が放送されていました。この番組を見みながら私は、改めて”狂犬病ってやっぱり怖い病気だな~”と思ったのですが、日本では飼い犬に対して、この狂犬病予防の為の注射が義務付けられているので、まぁ安心かなとは思いました。
ですが、ここでふと疑問に思ったのが、狂犬病の予防注射の他にも、混合ワクチンがあるということです。これらの違いって一体なんなのでしょうね? イメージ的には分かりますが、いざ具体的に説明しろと言われたら自信がありません。
そこで今回は、この狂犬病の予防注射と混合ワクチンについて、それぞれの明確な違いや、同時に接種できるのか?などの気になる部分について、詳しく調べて見ることにしました。これから犬を飼い始める方は必見ですよ!
このページの目次
狂犬病の予防注射と混合ワクチンの違いとは何だ?
さて、まずは、この狂犬病予防注射と混合ワクチンについて、それぞれの違いを知る為に、各々の主な病気や症状などについて詳しく調べて見ることにしました。まず、狂犬病の予防注射についてですが、こちらはその名の通り「狂犬病」を予防する為の注射です。
ちなみに、この狂犬病は、別名「人獣共通感染症」とも言われていて、人はもちろんのこと、全ての哺乳類が感染する病気なんだそうです。また、一口に「狂犬病」と言いましても、大まかに狂躁型(きょうそうがた)と沈鬱型(ちんうつがた)の2種類があるようですね。割合的には、狂躁型が全体の80%で沈鬱型が20%だそうです。
それと、この狂犬病の主な感染源としては、コウモリ・猫・キツネ・アライグマ・ネズミ・スカンクなどが挙げられます。要するに、これらの動物の中から、我々人間やパートナーである犬にも感染する恐れがあるという事になりますね。
あと、この狂犬病ですが、先進的の中でも、日本やイギリス、オーストラリアやニュージーランドなどでは、ほぼ撲滅しているようですが、アメリカでは未だ根絶出来ていないそうです。
ちなみに、ウイルス自体はそこまで強くないようですが、一旦噛まれたりして感染してしまうと、非常に凶暴な正確になったり、無意味な行動を繰り返した後、最終的には大量のよだれを垂らしながら衰弱死してしまうとのことです。(致死率はほぼ100%とのこと。)
だからこそ、予防のためのワクチンを打つ必要があるということになる訳なんですね。う~ん、なるほど。詳しく調べてみて、改めてこの狂犬病の恐ろしさが分かりました。
次に、混合ワクチンについてですが、こちら主な病気として、「犬ジステンバー」や「犬伝染性肝炎」など、感染力が非常に強い感染症を予防する為のワクチンになります。
ちなみに、この混合ワクチンには、基本の5種混合ワクチンを始めとして、「犬コロナウィルス感染症」に対応した6種混合ワクチンや、「犬レプトスピラ感染症」に対応した8種混合ワクチンなどがあります。(詳しく知りたい方は、以下の記事を御覧ください。)
このように、この混合ワクチンは、今しがたご紹介したような病気を、一度に複数予防するという点が大きな特徴となっています。ちなみに、人間が感染した場合には、主に下痢や吐き気などの症状が出るようですね。(更に、狂犬病と同じく、最終的には死に至る可能性などもあるようです。)
という訳で、狂犬病予防注射も混合ワクチンも、どちらも大まかに言えば病気を予防するという意味では同じですが、その予防対象の病気が違うのですね。この他にも、それぞれのワクチンを接種する時期などについても調べてみたので、そちらについては今から詳しくお伝えさせて頂きます。
狂犬病予防注射と混合ワクチンって同時に接種出来るの?
さて、ここまで、狂犬病予防注射と混合ワクチンについての理解を深めたところで、ここでは、それぞれの法的な部分や接種時期などについて見ていきましょう。まず、狂犬病の予防注射についてですが、こちら各自治体で、飼い犬に対して年に1回予防注射を接種させる事が「狂犬病予防法」によって義務付けられています。
これは何故かと言いますと、先ほどもお伝えしたように、この狂犬病は一旦かかってしまうと、犬が制御不能な状態に陥ってしまいますし、尚且つ致死率が非常に高いとても恐ろしい病気だからですね。
なので、このような恐ろしい病気にかかった犬が日本で発生しないようにする為と、感染経路が広がらないように、狂犬病のワクチンを毎年接種するような決まりになっているという訳なんです。
ちなみに、この狂犬病の予防接種を怠ると、最大で20万円の罰金が科せられるそうです。それだけ我が国日本では、この病気を重く見ているのですね。なので、毎年のことなので、忘れずに予防接種を受けに行きましょう。
それと、狂犬病の予防接種の時期としては、だいたい4~6月にかけて行われることが多いです。自治体が行う集合注射で受けたり、かかりつけの病院などで予防接種を受けている人が多いですね。
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話を戻しまして、一方の混合ワクチンの方ですが、こちらは法的には接種義務は無いそうで、飼い主の判断になるそうです。ですが、こちらも先ほどお伝えした通り、どれも犬が感染すると非常に辛い病気ばかりですし、最悪死に至る病気なども含まれています。
そして尚且つ、人へ感染したりする恐ろしい病気なども含まれていますので、やはりこちらも狂犬病予防注射と同じで、飼い主の義務として考えておいた方が良いでしょう。
ちなみに、病気に対する抗体を作ることができない子犬の時期は、特にこの混合ワクチンを接種することが望ましいようです。接種の時期としては、生後2ヶ月までに1回、そこから3~4週間の間で2回目、さらに、その後1ヶ月後に3回目の接種を行う事が多いようです。
それと、成犬については、1年に1回接種する事が望ましいと言われてきましたが、こちらは最近になって様々な意見が出るようになってきました。これはどういう事かと言いますと、アメリカでは、混合ワクチンの接種は、3年に1度でも問題ないという研究結果が出ているそうですね。
なので、毎年接種させる飼い主が減少しているそうです。ですが、それはあくまでもアメリカでの話ですし、日本の現状的には1年に1回が推奨されていますので、やはり毎年受けるようにしましょう。
いずれにしても、どのような時期が最適であるのか?という部分は、個人での判断は難しいので、その辺については、かかりつけの病院の獣医さんと、よく相談して決めていった方が良いですね。
ところで、この二つのワクチンを同時に接種できたら、犬を動物病院に連れていくのも一回で済むし、楽だと思いませんか? 実際に、飼い主さんの中にも、”いくら可愛い愛犬の為とはいえ、何回も病院に行くのは正直面倒…”という方もいらっしゃると思います。
なので、早速その辺について詳しく調べて見たところ、どうやら狂犬病の予防注射と混合ワクチンの同時接種は出来ないようですね。その理由としては、やはり副作用の問題があるからだそうです。(現状としては、この2つのワクチンを同時に打って、安全だという結果が得られていないそうです。)
ですから、二つのワクチンを打つ際は、なるべく間隔を開ける必要があるようですね。では、一体どれ位の期間を開けたらよいのでしょうか?
これについて早速調べてみると、どうやら狂犬病の予防注射を打ってから混合ワクチンを打つ場合には、最低1週間程度の期間を開ける必要があるそうです。(ちなみに、混合ワクチンを打ってから狂犬病予防注射を打つ場合には、約1ヶ月程度の期間を開ける必要があるそうです。)
なるほど~、同じ注射ですけど、接種する順番によって随分期間が変わるんですね。ちなみに、注射を打つ順番によって間隔が変わる理由ですが、こちらはそもそもワクチンの種類が違うからなんだそうです。
これはどういう事かと言いますと、まず混合ワクチンというのは、「生ワクチン」といって生きたウイルス(毒性は弱めています)を体内に入れて抗体を作ります。それに対して、狂犬病予防注射の方は、「不活化ワクチン」といって、完全に無毒化したワクチンになります。
なので、端的に言うと、「不活化ワクチン」である狂犬病予防予防注射から混合ワクチンまでは1週間程度の間隔で問題無いですが、逆の「生ワクチン」である混合ワクチンから狂犬病予防注射までは、抗体を作るのに時間がかかることから、最低1ヶ月程度の期間が必要なんだそうですね。なるほど。
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狂犬病予防注射と混合ワクチンについての記事-終わりに-
さて今回は、狂犬病の予防注射と混合ワクチンについて、それぞれの主な病気や症状などについてを始めとして、その他にも、各々の注射時期や”同時接種出来るのか?”という気になる部分について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
このように、狂犬病の予防注射や混合ワクチンというのは、飼い主にとっても犬にとっても面倒で負担のかかる事かもしれませんが、どれも恐ろしい病気を防ぐという目的がありますし、何よりも獣医さんに愛犬の健康状態を診てもらえる絶好の機会でもありますので、面倒でもやはり1回1回しっかりと行っていきたいですね。
これが犬の命を預かる飼い主としての責任でもあると思います。という訳で、今回は以上となりますが、最後に狂犬病の予防ワクチンの集合注射の様子を撮影した動画を発見しましたので、こちらをご紹介してこの記事の締めとさせて頂きます。
これから犬を飼おうと思っている方や、飼い始めの方など必見ですよ! ぜひご覧ください。(Youtube/トイプードルきなこの成長より)
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