ミニチュアダックスフンドのヘルニアの症状は? 治療すれば治る?
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こんにちは、ドキシーボーイです。さて前回は、ヘルニアにかかってしまう主な原因などついてご紹介しましたが、ではその症状や特徴とは一体どのようなものなのでしょうか? この辺がキチンと理解出来れば、そのぶん早めに手も打つことが出来ますね。
また、このヘルニアは治りにくい病気と言われていますが、治療をすれば本当に治るのでしょうか? それと、遺伝とも関連性があると言われていますが、その辺はどうでしょうか?
という事で今回は、ミニチュアダックスフンドのヘルニアの主な症状や特徴などを始めとして、その他にも、具体的な治療方法や”治るか?”などについて調べてまとめてみることにしました。
このページの目次
ミニチュアダックスフンドのヘルニアの特徴は?
※画像はイメージです。(フリー素材サイトより)
さて、まずはヘルニアの種類についてですが、大きく分けて、背中のヘルニアと首のヘルニアの2種類があるそうです。ちなみに、首のヘルニアは首が長い犬種がなりやすすく、ミニチュアダックスフンドのような胴が長い犬種は、背中のヘルニアになりやすいそうですね。
そして、その背中のヘルニアでも、「軟骨様異形成(なんこつよういけいせい)」と、「繊維様異形成(せんいいけいせい)」という2つの種類があります。(それぞれの概要は以下となります。)
- 1. 「軟骨様異形成」は髄核(ずいかく)が出て来てしまい、脊髄を圧迫してしまうという軟骨の病気です。
- 2. 「繊維様異形成」は線維輪(せんいりん)が脊髄を圧迫してしまうという軟骨の病気です。
ちなみに、若年期のミニチュアダックスフンドは、 1. の「軟骨様異形成」になることが多いようです。ですが、年をとると、「繊維様異形成」になる可能性もあるようですね。
ミニチュアダックスフンドのヘルニアは遺伝も関係してる?
さて、このミニチュアダックスフンドは、背中が長いという体型にプラスして、遺伝的にもヘルニアになりやすい要素を持っているそうです。なので、他の犬種よりも更にヘルニアにかかるリスクが高いんですね。
ちなみに、ミニチュアダックスフンドの他に、遺伝的にヘルニアにかかりやすい犬種としては、ウエルシュコーギーやコッカースパニエル、ビーグルやシーズー、ペキニーズやラサ・アプソなどが挙げられます。
それと、実は犬を飼うときに遺伝的に問題が出やすいかどうかというのは、ある程度事前にチェックする事が出来るんだそうです。なので、きちんとしたブリーダーで交配されたミニチュアダックスフンドは、遺伝的問題が出ないようにと考慮されている場合が多いのです。
逆に、ただの商売とだけしか見ていないブリーダーで、なにも考えずに掛け合わせををおこなった場合などは、遺伝的に問題が出る場合などもあるそうです。特に、毛の色が薄い者同士で交配され場合は、比較的問題が起きやすいそうですね。(なので、実際に子犬を迎える時は、事前に血統証などを見せてもらいましょう。)
ミニチュアダックスフンドのヘルニアの具体的な症状は?
犬は人間と違い言葉に出して話をすることが出来ません。ですので、普段から犬の様子を細かくチェックしながら、症状をいち早く見つける必要があります。
ちなみに、ヘルニアの主な症状としては、急に足を引きずるようになる場合もありますし、徐々に歩き方がおかしくなって、それがどんどんひどくなっていくことも有ります。
激しい運動により急激におこったヘルニアの症状の場合は仕方がありませんが、徐々に進行していく場合は、何かしらのサインを犬自身が出していることが有ります。そういった症状いち早く見つけるには、犬の様子を毎日キチンと観察してあげることが大切となってきます。
では、このヘルニアの具体的な症状を、今から1~5までの症状ごと分けて、レベル別に見てきいたいと思います。以下を御覧ください。
- ■レベル1 背中を丸めていることが多い場合、軽く軟骨が脊髄を圧迫していることが有ります。抱き上げたりする際や背中を撫でようとする際に痛がったりします。
- ■レベル2 後ろ足に力が入りづらくなり、それが原因でふらふらと歩いたりします。足を引きずって歩いているので、爪が削れることがあります。
- ■レベル3 完全麻痺となり、後ろ足が機能しない状態になんるので、前足だけで進んでいます。
- ■レベル4 自力で排尿が出来なくなります。その場合は圧迫排尿をして上げる必要があります。(この圧迫排尿については、こちらの動画を参考にして下さい。)
- ■レベル5 後ろ足の感覚が全くなくなってしまいます。
以上、このように5段階のレベル別に分けられます。ちなみに、レベル1のように背中を丸めているからといって、椎間板ヘルニアとは限りません。
何故なら、その他にも「ネオパシー」や「急性胃腸炎」、「心筋症」といった病気などが考えられるからです。なので、このような症状が現れたら、まずは獣医さんに診てもらいましょう。
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ダックスフンドのヘルニアの手術方法や治療法は? 治るの?
さて、ヘルニアという病気は、人間や動物に関係なく、一度なってしまうとなかなか治りづらいとされていますが、では一体どのくらいの確率で治るのでしょうか? 先ほどご紹介したレベル別に治る率を調べてみました。
で、ズバリですが、内科的治療を行った場合だと、レベル4までであれば、80%~90%(うち1/3は再発する)の割合で治るそうです。(ちなみに、外科治療の場合は90%~95%とのことです。)
それと、もしもレベル5まで行ってしまった場合ですが、こちらは内科治療では回復が不可能となっているみたいで、主に外科治療となっているそうです。(その場合、60%の割合で治るとのこと。)
また、キチンと回復するかしないかは、ワンちゃんがヘルニアを発症してから、どのくらいで治療を始めたかでも変わってくるそうです。24時間以内になんらかの適切な処置をした場合、治る率が5倍以上に上がるんだそうですね。
ですので、愛犬の様子が普段とちょっとでも違うなと感じたら、迷わずすぐに獣医さんに診て貰いましょう。レベル1など軽度な場合は、内科治療&安静にしているという対応で、高確率で治るそうです。(症状が緩和されない場合は、外科的手術が必要になる場合もあります。)
話を戻しまして、次に、ヘルニアの代表的な手術の方法などについて見て行きましょう。
- 1. ワンちゃんに全身麻酔をかけます。
- 2. レントゲンを取って場所を確認した後に、神経に当たっている椎間板をドリル等で取り除きます。
この手術は知識と経験と技術が必要なので、なるべく一見では無く、普段から掛かり付けの信頼できる獣医さんにお願いしましょう。(施術方法などについては、次回ご紹介します。)
ミニチュアダックスフンドのヘルニア症状についての記事-終わりに-
さて今回は、ミニチュアダックスフンドの主なヘルニアの症状などを始めとして、その他にも、治療法などについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか? このように、このヘルニアという病気は、かかり始めから時間が経過すればするほどに、治りにくい病気となっています。
それゆえに、症状を見つけたらすぐに病院に連れて行って、獣医さんに適切な処置をして貰うというのが最も重要になって来ます。(他にも、いざというときの為に、ペット保険などに入っておくのも良いかもしれませんね。)
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それと、こちらは余談ですが、比較的症状が軽く普段のような生活を送ることが可能な場合は、犬用のコルセットなどを使うと良いでしょう。
ちなみに、こちらはオーダーメイドで作る事も出来ますので、愛犬がもしもヘルニアになっても安心して暮らせるように、事前に準備しておいても良いかもしれませんね。(だいぶ動きなども楽になるでしょう。)
という訳で、今回は以上になります。※最後に、実際に愛犬がヘルニアにかかって、車いすを使って歩けるようになるまでの記録を収めた飼い主さんの動画を発見しましたので、そちらをご紹介して今回の記事を締めたいと思います。
【今回の記事の参考文献】
※一生使える愛犬の病気大百科 [ 長谷川正昭 ]
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